②AEDの手配、又医師などがいるかを尋ねる
公民館や区役所ホールの様な場所なら、必ずAED(自動体外式除細動器)がありますから、それを持って来てもらうように依頼します。(もちろん自分が取りに行っても良いでしょう。)コンビニ、駅、交番、郵便局、銀行、ガソリンスタンドなどに全てAEDが常備されていると理想的ではありますが、今現在、コンビニなどでも無い所が多いです。大きい公共施設などが近くにあれば理想的なのでそこに走りましょう。また、パーティ等大勢の人がいる所で倒れたのならば、『済みません、急病人が出ました。この中にどなたかお医者さんはいらっしゃいませんか?』という風にアナウンスをお願いし、少しでも専門的な協力を得ます。
③本人の家族や親族に連絡…手帳や持ち物を確認
これは忘れがちですが重要な事です。例えば外でご主人(夫)が倒れた奥様にすれば、そういう緊急事態はいち早く連絡してほしいのは当然ですから、倒れた人の持ち物や手帳、携帯などを見て、すぐには判らないかもしれませんが、家族や配偶者への連絡先を調べて電話をかける事が必要です。これは、もし倒れた本人に何か持病があり、かかりつけの医師の判断を仰いだ方が良い場合もあるし、ひょっとしたら手帳や身分証明書に“緊急連絡先”を書いて用意しているかもしれないからです。もちろん救急隊が到着すれば、当然そういう手配もしてくれるでしょうが、いち早く家族などに連絡した方が親切です。(①~③は周囲の人に頼んだり、協力し合ってほぼ瞬時に、同時進行で行ないます。)
5.胸部圧迫(と人工呼吸)
以上の手配を周囲の人に依頼したり、又は自分がやったりして、改めて、呼吸の有無を胸や腹部の上下動で確認し、もし呼吸をしていないようであれば、心肺蘇生法(CPR)を行ないます。まず“胸部圧迫”をします。可能であれば、シャツなどの下着を脱がすか、(脱がすには、上体を起こしたりしないと不可能ですが、動かすと危ないので)シャツなどを切り裂いて、胸部を露出します。(但し、今現在は、薄手のシャツならば、そのまま脱がせずに胸部圧迫して大丈夫だそうです。また後述しますが、女性の場合プライバシーの問題等がありますから、状況は複雑です。)そして、胸骨の下の部分《イラスト3》あたりを、《イラスト1》の様な態勢で、両手で体重をかけて、かなり早く上下に押すようにします。大体1秒に2回(=1分間に100~120回)の速い速度で圧迫します。(これは別に面白おかしく言っている訳ではありませんが)ダンスの先生ならば、クイックステップの音楽のSS…というカウント毎に押すと思えば判りやすいでしょう。なお、倒れている人の口に自分の口をつけての人工呼吸も実施できれば完璧ですが、これは色々その人から感染する恐れもあり生理的にも避けたい感じもするので、別に無理にする必要はありませんが、心得のある人がいればした方が良いでしょう。なお、胸骨圧迫はなるべく休まないで、AEDなどが来るまで継続する事が大事だという事です。(もし人工呼吸ができる人がいれば、『胸骨圧迫30回~50回、そして人工呼吸2回』というサイクルが良いそうです。)
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