(123)いじめたくなる自動車(第4回)

世の中の出来事
無言で煽ってくる自動車…かならず1台はこのようにしつっこく、追い上げてきますわなも…

自動車に乗るとわたくしなども思います。表題に『いじめたい自動車』などと書くと、本当に煽り運転の、一番こいつ悪い常習者だと思われそうですけれども、例えば、わたくしなど、自分としては、性格が非常に優しいことを自認しているので、切符売り場などに並んでいて、のそのそと動作をしている不自由な老人などが来ますと、すぐにどうぞと先を譲るのを心がけています。しかしこれが、ひとたび道路で自動車を運転している場合に於いては、あまりにも勝手なドライバーが来ると、丁寧に方向指示器を出して割り込もうとしていても、なんとなく腹立たしい気持ちになって、割り込めないように阻止するような行動に出ることを、自分でも気づきます。そして、そういう阻止する気持ちは分からないでもありません。やはり自動車を運転していると、なぜか、他人よりも自分中心になってしまう気がするのです。

ではここから、第3回目終了時点からの、さらなる執筆となりますが、他の例としては、 わたくしはいつもエッセイに書いておりますように、長距離ドライブで、深夜からぶらりと、高速道路でない下の国道(国道156号線などで)能登の旅に出たり、もちろん昼になっても能登半島をのんびり走っていたりするのですが、そういう国道を長距離にわたって走っていると、必ずピタッと後ろについてくる自動車があります。 わたくしは一応とても優しいので、あまりにも長時間、ピタッとくっついてこようとするのです。バックミラーを見た時に、後ろのそのくっついてくる、まあ、要するに、軽く煽(あお)っている訳でしょうね、その自動車のボンネットがほとんど隠れるぐらいの見え方をするので、これはどのぐらいの車間距離なのでしょうか?本当に1mか、2mぐらいの距離でしょうか?そのぐらいでまあ、簡単に言えば、ライトによるパッシングパッシングや警笛こそ鳴らしませんが、もっと速いスピードで運転せよと煽っている状態です。わたくしは優しいので、そういう状況が30秒も続けば、少しスピードを緩めて路肩の方に寄り、相手を先に行かせてあげます。すると当然ながらすごいスピードで追い抜いていき、別にハザードランプを出してお礼をする訳でもなく喜んで高速で去っていきます。ただし5台に1台くらいは、ハザードランプを点滅させてお礼の合図をする自動車もあります。多くの自動車は傍若無人に走り去っていきますが、次の信号で追いついたりするので、結局そういうふうにして他人の車を追い抜かしたとしてもあまり意味がないように思います。

トータルとしては結局同じような感じでドライブしていますが、まあ確かに長い国道ですと信号の無い部分がたくさんありますから、特に山間部とか寂しい郊外のところではそうですから、そういう状況であれば、確かにそういう風に追い抜いた方が、短い時間で長距離を走行する事が出来るような感じがしますから、多くの自動車はスピードアップして、ドンドン他車を追い越すのでしょうね。

ところで表題に戻りますと、やはりそういうふうにピタッと後ろにつかれると、それはそれでいじめたくなります。どの様にいじめたくなるかというと、それは、更にわたくしの直前に自動車が走っていないと、あまりそういう事はできませんが、直前に自動車が走っていれば、その自動車がやはりブレーキを踏んで減速したような時に、同時にこちらもちゃんとブレーキを踏んで、こちらは、たとえば『車間距離50mとか 30mをちゃんと維持しているぞ‼』みたいなアピールをする訳です。 でもそういうアピールをしても、本来向こうも意地悪く煽り運転をしている訳ですから、当然そんなことをしたぐらいでは、向こうが、わたくしのそういう意図に気が付いたとしても、車間距離を取る訳はありませんので、相変わらず、車間距離を詰めて無言で煽ってくる現状に変化なしです。やはり本当にそういう車にピタッと追いつかれると、楽しいドライブ気分が全く挫(くじ)かれた感じで、情けなく、悲しく、本当にイライラしてきます。(第4回目終了。第5回目に続く)

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