(131)ダンス競技会の音楽係(第3回)

レッスンや競技会
この競技会では、実に、約200曲掛けました。約200ヒート(ラウンド)あったという事ですわなも

はい、皆様お元気でいらっしゃいますでしょうか?今回はずーっと『競技会の音楽係』に関して書いていますが、そう特に深い理由がある訳ではなくて、いつも通り多くの話題を取り上げている中のひとつという事ですが、多少理由を書きますと以下の様な事になるやもしれません。

何せ、社交ダンスとか、その競技ダンスとはまだまだ世の中ではマイナー(なさっていらっしゃる人々が少数)なので、ダンスの競技会と言ってもピンと来ない人も多いでしょう。もちろん社交ダンス業界の人ならば、それは大体イメージできることと思われますが、ダンスを知らない人などは、あまりピンと来ないと思われます。それでそういう世界もあるのだという事で、競技会の時にどんな感じかを知ってもらうという意味でも書いています。また、もっと言えば、社交ダンスや競技ダンスが今よりもっと、ドンドン盛んになった将来、 色々なところで皆様が競技会を開催しようなどという時に、いったい音楽係は何をしたら良いのか、どういうところに注意して、どういう音楽を再生(音響機器でかける)すれば良いのかというようなことを勉強してもらうために、わたくしがこれらのエッセイを書いていると思ってくださっても良い訳です。

と言っても、普通に想像すれば、なるほどCDや録音編集した音源を再生してそれに合わせて選手たちが踊って、技術を競うという事は、十分単純に想像できるでしょうから、細かく説明しなくとも、充分理解されそうですけれどね。

さて、本編にお話を戻しましょう。前回は、進行係のQ出しによって、音楽を再生するというところまでお話ししました。たとえばワルツやタンゴ、ルンバなどは、ひとつのヒート(ラウンド)で1分30秒かもう少し短い時間が標準ですが、クイックステップとかジャイブは多少短くしたりすることもありえます。 今説明しているのは、競技会の時に、例えばルンバならルンバで、何分(どのくらいの長さ)の音楽をかけるかということです。パーティ・ダンスですと、例えば標準のCDによくある68小節(前奏4小節+本編64小節)などのルンバをよく見かけますが、それをそのまま再生しますと、時間的には2分40秒くらいになりますので。、選手たちに1曲踊っていただくには、あまりにも長すぎます。ダンスパーティーでもどんどんパートナーチェンジを促すために、例えば1曲を1分40秒とかそういうふうに設定して音楽を編集しているところもたくさんあるでしょう。そういう訳で、競技会の場合は、あまり短くても審査員が出場の全ペアを見ることができないし、あまり長いと選手がいたずらに体力を消耗するので、だいたい1分30秒前後か、もう少し短いような時間が推奨されています。これはもちろん競技会を開催する団体や組織、グループなどによって異なるでしょうけれど、クイックステップやジャイブは、特に最近、選手の高齢化が進んでいる状況では、これらの非常にエネルギーや体力がいる高速の種目においては、競技会途中で倒れられても困るので、少しだけ短くして切り上げる訳です。なので、その曲ごとに、基本的には、いちいち手動で再生機器を操作してフェイドアウトするわけです。ブツンと突然音楽が切れたら、やはりびっくりですから、例えば。 1分25秒演奏と規定されていれば1本21秒ぐらいから徐々にフェードアウトするように操作します。また、準決勝で人数が多かったり、同点決勝のような場合は審査委員長がよしと言うまでかけるので、それは例えば40秒であったり、または1分35秒かかったりとか色々あります。

そして、前述したように、進行係の指示で音楽をかけるのですが、時々かけ間違えてしまったり、同点決勝のような突然割り込んできたラウンドのために、CDの順番をさかのぼって、前に掛けた曲をもう一度再生するような場合に、プレイヤーの方が、その曲を瞬時に読み取れなかったりするようなことが、非常に確率的には稀ですが、一回の競技会で1、2回は起こります。まあ、こちらのボケと言えばそれまでですが。

 プレイヤーの再生方法も音楽担当の人や業者によってCDで再生したり、MDディスクで再生したり、または今回のように、USBメモリにを使って再生したりします。また専門の業者さんだと、ノートパソコンを持参され、そこからすべてを指揮するような人もいらっしゃいますが、わたくしはそんな風には専門的ではないので、羨(うらや)ましいような感じで見ております。(第3回目終了。第4回目に続きます。)

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