(231)2、3日前に起こった奇怪な殺人事件(第2回)

世の中の出来事

被害者の女性は、恨まれるようなタイプではないと言われていたそうですね。確かに、嫌なタイプと思う人に対して、明らかに嫌いな感情を露わにするのもまた恨まれたりして、何か嫌がらせや怨恨の対象になる可能性もありますが、嫌な顔一つせずに明るく振る舞えば、それはまたそれで、ストーカーの対象にされてしまうこともあるかと思います。それでニュースに映される事件の周囲の街の風景などを見ますと、結構な都会といいますか、駅や警察署までがごく近くにある商店街、繁華街の近くなのですね。深夜はひっそりとして人通りが無いとは言いますが、それはどこでも深夜ならばそうでしょう。

それなのに、そんな、遺体の全身を巻いたという『布』が都合よく、テナントが入ってない雑居ビルの中にある訳はありませんので、やはり自動車を近くに駐車していて用意したのではないかと思います。

 時間的な経過を探偵のようにしっかり頭に入れて考察していないので、なんとも言えませんが、そこのビルで殺害を実行したのか、もしくは拉致などをして(悲鳴を上げたときがそうかもしれません……)一旦自動車に帰って、どこか別の場所で殺害して、そしてまた布にくるんだ遺体を運んできて遺棄したとも考えられます。それぐらいの時間の幅はあるのではないでしょうか? 発見までに一日半ほどあるような感じですものね。

そして現場で黒い服装の男女のペアが目撃されているとニュースで報道されていますが、この男女というのは被害者の女性と見かけない男性というペアなのでしょうか?それとも被害者とは異なる女性と男性のペアなのでしょうか? 被害者と全く関係ない男女ペアであるならば、そしてもしその人たちが犯人であれば、何か仕事上のトラブルとかそういうことがあって、仕事後の彼女を捕まえて拉致するとか、何か説教するとか、そんな意図をもって近づいたのかとも思えますが、やはりどこでも急に手に入らないような、そういう、大きい布を持ってことを考えると、それはあらかじめ何か拉致をするとか、強い殺意を持って近づいたとかそんな感じがします

また、もしその男女のペアが被害者の女性と不審な男性ということであれば、当然、その男性がストーカーとかの犯人だと思います。『深夜に仕事が終わって帰宅途中で、しかもいつもなら乗るべき店からの送迎の自動車のような交通手段を断って帰宅した…』ということなので、ひょっとしたら、そういう熱烈なストーカーのようなお客さんからつきまとわれていて、『それなら仕事が終わってから、5分だけ話しをしましょう。』などという約束が成立していたのかもしれませんね

ところが、ストーカーの男性としては拉致してでも彼女を奪おうとしていたのかもしれません。

そして一層不気味なのが、皆さまも同様にお思いでしょうが、全身を包んでいるという布ですが、その様なモノが、急に雑居ビルで手に入る訳はありませんので、かなり用意周到に自動車などで持参していたのではないでしょうか? だいたい布に全身を包むという行為は神聖なものとして扱っているというような感じがします。そして、布によって身体を外界から“遮断”するということで、外界の人から彼女を見えないようにする、見てほしくない…又は、自分も彼女にあまり見られたくない。なぜなら、自分は彼女を愛しているけれども、一旦彼女に危害を加えて殺害してしまったので、少し申し訳なく思っているからではないでしょうか。ストーカーの微妙な心理という所でしょうか?

 探偵小説などを読むと、そういうストーカーの心理などが色々書かれていると思いますが、布に包むという尋常でない行為には、そういう色々な『遮断…外界からの断絶…』もしくは『外界からの守護、庇護…』というような意味があるように感じられます。 なので犯人が、彼女を愛しながらも、今や彼女の遺体を神聖なものとして転化させているのではないでしょうか

(第2部はここまでです。大したことはありませんが、ちょっとだけ簡単な推理をしてみました。)

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