(108)古い文庫本や小説への思い(1)

懐かしい昔の事柄、ドラマ、アニメ、出来事、思い出
超有名なエラリー・クイーンの小説…老名探偵ドルリー・レーンが事件を解くが、この後、実に恐ろしい展開が……

わたくしは、小学校6年生の頃に、同年代の友人からエラリークイーンの『Xの悲劇』『Yの悲劇』『Zの悲劇』『エジプト十字架の謎』『シャム双生児の謎』…などを教えていただき、それらを読んだ覚えがあります。まあ、探偵小説という事でしょうか。それらは『創元(そうげん)推理文庫』という出版社からの本で、小さい文庫本で、今も古本屋さんに売られていますが、ブックオフのようなところは、古本と言えども、極端に古い本は少なく、結構新しい物が多いので、そのような、もう40年前、50年前のものは? よほどのところでないと扱っていないみたいです。なので、個人営業の、古い老舗の古本屋だと時たまそういうのを見つけることがあります。ラブクラフト全集とか…。これはクトゥルー神話で有名な恐怖小説ですが、そういうのもその頃に読んだ覚えがあります。ちなみに時々わたくしがFacebookなどに写真を出している、赤いハードカバーの、文庫本ではない、単行本というのでしょうか?そういうので江戸川乱歩全集(横尾忠則(よこお・ただのり)さんがイラスト担当)でしょうか? そして横溝正史全集、あと皆様ご存知ではないかもしれませんが、海野十三(うんの・じゅうざ)さんの全集。この人は、昔のSFの大作家でしょうね。日本でのSFの始祖と言われていて、『蠅男(はえ・おとこ)』『深夜の市長』などの作品があります。そういう様な方の本もその頃読みました。なにせ、小学校6年生ぐらいに、江戸川乱歩の『目羅(めら)博士の冒険』とか『 芋虫』とか『緑衣(りょくい)の鬼』とかいろんなものを読みました。その頃でも江戸川乱歩とか横溝正史はかなりの古い時代の作品なので、難しい漢字も結構出てきますから、小学校6年生の自分としては読みにくかったのと、まあ、横溝正史および江戸川乱歩はそんなに性的な描写は多くないのですが、何せ、小学校6年生で純情なことですから、セックスとか男女の性のことは全然わかりません(何せ、中学3年生くらいの近所の公園への写生大会の夜に、初めて射精を覚えたので…。これに関しては、以前のブログ(99)を参照のこと)

ので、そういうところでは結構、ストーリーの理解が停滞したり、知らない漢字にぶつかったりして、不便に感じたのではないかと思っておりますが、しかしあまりそういう記憶はありません。でも、中学校になってからもそういう本を時々読んでいましたので、ある時などは『宦官』という不明な単語が出てきました。ところで皆様も『宦官』なんてご存じですか??まず読み方も判りませんよね?これは“かんがん”です。当時は今の様にネットもありませんので、いちいち本屋さんに行って辞書を立ち読みしていた覚えがあります。ちなみに、宦官(かんがん)というのは、“過去の中国などの、去勢された官吏(かんり)、臣下”というようなことが書いてありましたが、今度は、“去勢(きょせい)”という熟語がわからなくて、去勢…勢いがない…どういう事か?何か、麻酔とかそういうクロロホルムなどの薬品を嗅がされて、フラフラになって弱くなったという意味かな…と勝手に解釈して、また去勢という項目を立ち読みで辞書を調べなければなりませんでした。そのためにいちいち本屋までいった、今となっては懐かしい思い出です。(第1回目終了 第2回目に続く)

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