さて、今回は、以前、わたくしが、愛知県プロ・ダンス・インストラクター協会のダンス会報(アイチダンスニュース)に執筆掲載していただきました、AEDに関する記事を引用したいと思います。交通事故ではありませんが、皆様、ダンス以外の皆様も、身近で、友人などが倒れた場合、どの様に、AED用いたらよいか、瞬時にわかりますか?わたくしも万一そういうことに遭遇した時の(既に一度層群しました。その人は死にました……( ゚Д゚)……)ために、いつも自筆の、この記事を読み返して、“復習”しております。もうこれを書いてから、3、4年になるでしょうかね。
近年、ダンス界も“高齢化”により、競技会やパーティにおいて、転倒したり突然意識不明で倒れたりして、不幸にして死にいたる様な事も耳にします。そこで、(この記事を読まれるのは、皆様愛知県プロ・ダンス・インストラクター協会の会員即ち、ダンスの先生ですから)そういうダンスパーティの参加者や競技会、コンテスト、又は教室でのレッスンの最中や公民館などでの団体レッスンや講習会、パーティ等で、思いがけず付近の人が転倒し意識不明になったら、一体全体どうしたいいのか?AEDはどこにあるのか?救急車が到着するまで何もしないで待っていた方が良いのか?などについて簡単に書いてみたいと思います。今ではネットで何でも検索して調べられるので、本当は『人が倒れたら?』とか『AEDの使い方』などで検索して、コンピュータやスマートフォンで見て頂いた方が、もっとカラフルで詳密な説明の画面を見る事ができますが、コンピュータをお使いでなかったり、いちいち調べるのも面倒くさいというのが心情でしょうから、ここに簡単に文字に起こしてみたいと思います。
一応、以前のダンス会報(2011年=今から7年前)の第1号(春号)の32~33ページに、2010年11月14日、愛知県プロ・ダンス・インストラクター協会主催で(現在のアイチPDI勉強会の前身である)女子部勉強会終了後に熱田消防署にてAEDの実地講習会があり、その記事が書かれております。今回書くのも、大まかに言えば、勿論この過去の記事の手順でバッチリなのですが、改めて詳細を説明したいと思います。最近の統計によると日本では年間に約10万人の突然死があり、その内6万人が心臓の異常で、その心臓に関する突然死の大半が“心室細動”が原因との事です。そういう意味では、心臓の異常で倒れた人にとっては、AEDや心肺蘇生の第1次救命(BLS=Basic Life Support)を行なう事は、素晴らしい救命の手がかりだと言えますからAEDの知識は大変重要です。ちなみに筆者も心室細動と聞いても初めは意味すら不明でしたが、これは簡単に言えば、心臓の筋肉が痙攣の様に小刻みに震えて、その結果正常な拍動を失い(不整脈)体に血液を送れなくなって心臓が止まる状態に近い事をいいます。それを電気ショックを与えて(元々心臓は自然な電気刺激で規則的に動いている)元の正常な拍動に戻すのがAEDなのです。
さて、もし私達の目の前や近くで人が倒れたらどうしたらよいでしょうか?以下の手順をしっかり覚えておきましょう。今現在言われている事として、救急車の到着、及び救急隊員の臨場は(都市部、郊外、場所、建物上階、平地の家屋などの条件によっても変わりますが)まず10分以上かかると見た方がよいでしょう。その間何もしなければ、最悪の場合死がすぐにやって来ます。しかしここで周囲の人が以下の様な救命処置を頑張って努力して施せば、かなりの割合で倒れた人は助かると言われていますので、以下の手順は非常に重要です。
1.安全の確認。周囲の状況の把握
特に交通事故などで、道路の中ほどに人がはねられて横たわっているような場合は、もちろん自分が近付いたことにより、自分自身が、別の自動車にはねられる恐れがあるので、周囲の安全を確認してから倒れている人を歩道まで移動させる(とても一人ではできないでしょうから、他の人と協力したりして…)事になりますが、もし出血していたり、骨折していたりして恐ろしい状況になっていた場合“素人”としては恐怖からも、どうしたらよいか不明な点からも、うかつには手出しができません。ダンス的な状況に限って言えば、教室やパーティで倒れたような場合は、周囲はそんなに物騒ではないと思えますから、とりあえず、フロアーや椅子などに、仰向けに寝た姿勢にすれば良いと思えます。(第2回目に続きます。長いので、分割して掲載します。)
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